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コスモサンファームパシオ

北海道岩見沢。クピド・フェアがコスモファーム岩見沢に続き道内美唄市の障害者支援施設パシオ内にコスモサンファームパシオを新設導入し、栽培を開始しました。

 

 

 

「コスモサンファームパシオ」は、障害者が安全に作業できることを目的とし導入した工場です。この工場は、土曜日と日曜日以外週5日作業しており、リーフレタスを栽培の場合平均1000株が毎日生産出来ます。最近では、これまで主に生産していたリーフレタス(コスモリーフ)に加えて、各種ベビーリーフの生産もしています。

構造は、播種・収穫作業室と栽培室の二つに分かれています。そして、LED照明が設置された栽培室の棚は、播種・収穫作業室と栽培室の間を自動で往復する仕組みになっており、作業者が最小限の移動で作業できる設計になっています。
① LED照明で育苗から栽培可能
コスモサンファームの照明装置に採用されているLEDは、赤/緑/青の3素子を1個のLED(マルチパッケージ化)にしたオリジナルのもので、これをアルミ基板に実装しています。LEDのパッケージサイズを可能な限り小さく設計し、異なる波長の光が混合しやすいような工夫がされています。また、照射光の波長制御と光量の調節が生育に応じて自由に設定でき、照明装置に特殊レンズを採用する事で拡散しにくい配光も実現しています。これにより、LED照明だけで播種から収穫まで可能になりました。植物工場の現場では、味と電気代の問題から育苗工程以外は、赤色LEDを主にして栽培する指導がされています。
②棚ごとの温度制御で少量多品目の生産を実現
コスモファームの水冷システムでは、多層のLED栽培棚を上層から下層まで個々の段を制御することで、全体の段を一定の温度で均一になる様に配慮したシステムでした。それに対しコスモサンファームの冷却システムでは、棚ごとに密閉する事で、栽培棚それぞれ個別の温度設定が出来る為、照明装置と栽培空間の精密な温度管理が可能になったわけです。この温度制御技術により、同一施設で栽培温度の条件が異なる栽培品目を、棚の数だけ多種類生産できる植物工場になりました。また、温度以外に品目の違いによる養液の濃度も変更することが可能です。
③障害者が就労可能な自動化の導入
障害者が植物工場を稼働させる場合、障害者それぞれの能力や適性を把握し最適な生産工程を担当してもらう事が重要になります。そこで、コスモサンファームⅡ 型では、生産工程の細分化と単純化を行い、可能な限り作業を自動化しました。加えて、車椅子が旋回できるような通路の確保や作業台の高さなど、障害者雇用を前提とした建築物の設計をすることで、障害者を雇用した場合でも品質・生産性・管理面で高い水準を維持できるような配慮がされています。

最大の特徴は、養液供給装置が組み込まれた栽培棚とLED照明が高層に積み上げられて立体駐車場のように自動化されている事です。また、栽培棚は株間を自由に設定できる複数の栽培トイで構成されており、上下、左右に移動可能です。

播種と収穫時には、次頁の写真のように収納されている棚を自動で取り出し、同じ場所で全ての作業が可能です。照明装置も移動可能になっていますから、交換作業やメンテナンスも容易です。作業員が移動する事無く、すべての棚の植物の生育状態の把握ができます。最大50段まで栽培棚を制御できるように設計されています。建坪1500㎡程で日産数万株の工場を建設する事もできます。

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